「ピアノ・エチュード大観」
― 1830年代のエチュード史 ― 前編4回 (全8回)
ショパンがパリで活動を始めた1 8 3 0年代、ピアノ音楽は
一気に大輪の花を咲かせる。楽器の完成・普及と相俟って、
パリには一騎当千の名手たちが集い、その覇を競い合った。
殊にエチュード(練習曲)集は、それぞれの技巧と創意の集成
として、彼らの心意気を鮮やかに写し出している。
今年度は、この時代のパリで出版・発表されたエチュードを
テーマに、特筆すべき1 3人の作曲家によるエチュード集、
全1 7 7曲を巡る究極の「エチュード行脚」である。このうち、
今日演奏されているのはショパンの作のみだが、名技性と
芸術性の、高度なレベルでの融合を果したのはショパン一人
ではなかった。同時期に相次いで書かれた、山脈の如き一連
のエチュード集を通して、各々の独創性と、当時の驚くべき
アグレッシヴな時代の息吹きを体感していただきたいと願う。
2010. 8. 11 Osamu N. Kanazawa
左から ローゼンハイン、ヴォルフ、デーラー、ヘンゼルト
ショパン、リスト、タールベルク
「ピアノ・エチュード大観」
― 1830年代のエチュード史 ―
構成・演奏 金澤 攝
※プログラムは変更になる場合があります。予めご了承ください。
―前編―
第一景2010年 9月28日(火)
Ferdinand Hiller(1811-1885)
フェルディナント・ヒラー ♪6つの組曲形式によるエチュード集(24のエチュード) Op.15
モーツァルトの高弟・フンメルに師事したヒラーは若きショパンの親友だった。ヒラーの多彩な機知が覗える力作。
第二景2010年10月1日(金)
Frederic Chopin(1810-1849)
フレデリック・ショパン ♪12のエチュード Op.10
Sigismund Thalberg(1812-1871)
ジギスモント・タールベルク ♪12のエチュード Op.26
ピアニストのバイブルとして知られるショパンの名作と、リストの最大の好敵手と目された稀代の名人・タールベルク
唯一のエチュード集。
第三景2010年11月19日(金)
Carl Czerny(1791-1857)
カール・チェルニー ♪フーガ演奏の学習(12の前奏曲とフーガ) Op.400
教則本でしか知られていないチェルニーだが、実は鬼神の如き作曲家である。その正体が明らかとなる。
第四景2010年12月21日(火)
Ignaz Moscheles(1794-1870)
イグナツ・モシェレス ♪12の性格的エチュード Op.95
Adolf Henselt(1814-1889)
アドルフ・ヘンゼルト ♪12のコンサート・エチュード Op.2
メンデルスゾーンやショパンが敬愛したモシェレス至高のエチュードと、ロシアのピアニズムの源流となった
ヘンゼルトの代表作。
会 場 石川県立音楽堂交流ホール
日 程 9/28(火) 10/1(金) 11/19(金) 12/21(火)
時 間 19時00分開演(開場30分前)
全席自由 各回 2,000円(シリーズ前編通し券 6,000円)
※大学生以下各回半額
石川県立音楽堂チケットボックス
TEL.076-232-8632
主催 新たな名曲を巡る会: 076-232-8106
共催 財石川県音楽文化振興事業団
後援 北陸中日新聞
協力 石川県ピアノ協会 竹田楽器 石川県立音楽堂楽友会
